2008年 10月 24日
お茶
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今日は雨。
降ったり止んだりでしたが、雨の日はなんだか心まで曇りがちになってしまうものですね。
そんな日には、ゆっくりとお茶でも頂きながら心に「ゆとり」を取り戻してみては。
今日のユトリヒトは、秋の夜長にゆっくり楽しみたい「お茶」をテーマにお送りしました。
お茶って、いれる方もいれてもらう方も、その時間はとても優しくて癒される時間になるんだなぁと気がつきました。
なかなか普段は、時間をかけたり、心をこめてゆっくりといれることも少なくて、手早くササっと”こなして”しまいがちだったのですが、今回、こんなにも自分も安らげるんだと気がつけたのは私自身、本当に幸せな気づきとなりました。
ユトリヒトでお届けすることで、私のようにお茶の良さに少しでも触れてくださる方が増えたら嬉しいなぁと想いながらお送りしました。
お茶は「養生の仙薬、延齢の妙術」と言われ、古くから精神の統一やお薬として上流階級だけが飲める特別なものとされてきました。
庶民の間で親しまれるようになったのは、江戸時代に入ってから。日本茶の原型ともいえる、茶葉を「蒸す」という製法もこの頃考案されたものなんだとか。
そんな日本茶にも、さまざまな種類がありますが、その中でも本日クローズアップしたのは「深蒸し茶」というものでした。
「特蒸し茶」と呼ばれることもあるそうですが、正式には「深蒸し煎茶」というお名前です。
普通の煎茶より、その名の通り”蒸し”が”深い”のが特徴。
味的には、浅蒸しのそれより味わいがより凝縮され、濃厚になって、渋みや苦味は押さえられるんだとか。
名前から想像したら、より苦く、渋いものなのかと思っていた私は・・・目からウロ(省略)。
でもこの特徴(お味)ってば、日本茶のもつ魅力をも凝縮したようなものでは?と思うのは私だけでしょうか。
何事においても、物事をうまく運ぶにはコツというものがあったりなかったりします、よね。
美味しいお茶をいれるのにも、これまたいくつかのポイントというのが存在するのだそう。今日のユトリヒトでは、そのポイントをいくつかご紹介させて頂きました。
私のつたないしゃべりで・・・理解して頂けたかは心配しだすとキリがないのでブログでもおさらいを。
①お水
→沸騰してから更に3,4分沸かし続けることで水の中のカルキを十二分にとばしておく。(水道水でも十分なのだそうです♪)
②適材適所
→茶葉は1人分大さじ軽く1杯くらい。お湯は5-60mlくらい。
→ここでポイントとなるのは人数分の茶葉とお湯を入れた時に、急須が一杯になってしまわずに3-4割の余裕がある急須をつかう。(これは茶葉が急須の中で十分に”泳げる”状態にするためなんだとか。)
③適温 <最重要ポイント=テストに出ます>
→煎茶の適温は80度と言われています。(直接熱湯を注がず、一度茶碗などにお湯を移してから急須へ。湯冷ましを使わずとも茶碗に注げば同時に茶碗を温めることもできて一石二鳥♪♪)
④仕上げ
→旨みが凝縮された、最後の最後の一滴まで、均等に茶碗に注ぎわけてあげて、出来上がり♪
煎茶って、繊細なのねぇ。
最大のポイントにして、最大の難点とも言えるのがナンといっても「適温」の部分でしょうか。
でも。でも。
この難点こそが、実は「深蒸し茶」にとっては魅力にも繋がるポイントだったりして。
「深蒸し茶」ってば、ニクイことにこの湯温に対する許容範囲が広いんですって。で、温度によってその味わいに変化を見せて、私達を楽しませてくれるのです。
深く蒸してある分、抽出時間も短くてすむし、温度で遊んで、一つの茶葉にして色々な楽しみ方ができるという。ちょっぴり欲張りで、そして忙しい現代人にはぴったりの茶葉という訳なのですね。
そんな、魅力溢れる深蒸し茶を専門に扱う専門店もご紹介しました。
蒲南茶荘という蒲田にあるお店です。
日本茶の専門店にもオリジナルの深蒸し茶を卸しているという、専門店の中の専門店です。
ここでは、茶葉の管理の為の冷蔵庫も店内にあってビックリしました。
品質管理は質の良い茶葉を置いている証拠でもありますね。
しかも、茶葉の種類はもとより、急須、茶碗、湯冷ましに茶香炉にいたるまで、茶器も本当にたくさん取り揃えられていてまるで博物館のようで、見ているだけでとても楽しい場所でしたよ!
今回、私がうかがった時に丁寧にお話しをして下さったのは鈴木和貴さんという蒲南茶荘の若き四代目さんだったのですが、この方もまた魅力あふれる方で。
なんだかお話していると、ゆっくりとお茶をいただいた時に感じるようにホッと安らぐような癒しを感じました。お茶をたくさん飲むとこんな方になれるのか!って(笑)
そして、なんといっても、その和貴さんがいれてくださったお茶が本当においしくて。
そこで、深蒸し茶を実際にいろいろな温度で出してくださって、その味の違いを味あわせてくださいました。
個人的には、低めの温度で出した甘みのあるとろっとした感じの味が好きでした。
っていうか、本当にこんなに味が違うんですね!ってびっくり。
そして、あまりのおいしさに、お茶そのものに対する考え方が、実際ガラリとかわってしまった私なのでした。
この蒲南茶荘、オーダーはメール、電話、FAXなどでもできますが、できることならばぜひ実際にお店に足を運んで直接お店の方とお話をして(お茶をいれていただいたりしながら♪)好みの茶葉を見つけてみてください!
家に帰ってから、実際にいろいろな温度でお茶を楽しんでみた私がいたことは言うまでもありません。
ここでもまた、ゆっくりと自分の好きな味を探して楽しみながらお茶を入れるという時間そのものが私にくれる「ゆとり」というものを感じることができました。
お茶って、すてきですね。
私なんかがお茶の魅力を語り尽くすにはまだまだ時間とスペースが足りなくてとても残念なのですが、鈴木和貴さんが更新しているというブログ「お茶屋の和」には、とても丁寧にお茶の魅力が綴られていますので、ぜひぜひ一度のぞいてみてください。
和貴さんの人柄が、そのままあらわれた優しい文章と、そしてすっごく素敵な写真に心を奪われてしまうことでしょう。
本日もユトリヒトを聞いてくださった方々、どうもありがとうございました!!
またライブなどでもお会いできることを楽しみにしております。
<シアトルリセス ライブ情報(島グニーズとして出演)>
10月25日(土)@アップルストア渋谷
演奏=20:00/チャージ=フリーライブ
11月2日(日)@四谷天窓(高田馬場)
演奏=20:00/チャージ=1500円
※予約方法など詳しくはHPまでお願いします。
シアトルリセスHPはこちら。
島グニーズHPはこちら。
降ったり止んだりでしたが、雨の日はなんだか心まで曇りがちになってしまうものですね。
そんな日には、ゆっくりとお茶でも頂きながら心に「ゆとり」を取り戻してみては。
今日のユトリヒトは、秋の夜長にゆっくり楽しみたい「お茶」をテーマにお送りしました。
お茶って、いれる方もいれてもらう方も、その時間はとても優しくて癒される時間になるんだなぁと気がつきました。
なかなか普段は、時間をかけたり、心をこめてゆっくりといれることも少なくて、手早くササっと”こなして”しまいがちだったのですが、今回、こんなにも自分も安らげるんだと気がつけたのは私自身、本当に幸せな気づきとなりました。
ユトリヒトでお届けすることで、私のようにお茶の良さに少しでも触れてくださる方が増えたら嬉しいなぁと想いながらお送りしました。
お茶は「養生の仙薬、延齢の妙術」と言われ、古くから精神の統一やお薬として上流階級だけが飲める特別なものとされてきました。
庶民の間で親しまれるようになったのは、江戸時代に入ってから。日本茶の原型ともいえる、茶葉を「蒸す」という製法もこの頃考案されたものなんだとか。
そんな日本茶にも、さまざまな種類がありますが、その中でも本日クローズアップしたのは「深蒸し茶」というものでした。
「特蒸し茶」と呼ばれることもあるそうですが、正式には「深蒸し煎茶」というお名前です。
普通の煎茶より、その名の通り”蒸し”が”深い”のが特徴。
味的には、浅蒸しのそれより味わいがより凝縮され、濃厚になって、渋みや苦味は押さえられるんだとか。
名前から想像したら、より苦く、渋いものなのかと思っていた私は・・・目からウロ(省略)。
でもこの特徴(お味)ってば、日本茶のもつ魅力をも凝縮したようなものでは?と思うのは私だけでしょうか。
何事においても、物事をうまく運ぶにはコツというものがあったりなかったりします、よね。
美味しいお茶をいれるのにも、これまたいくつかのポイントというのが存在するのだそう。今日のユトリヒトでは、そのポイントをいくつかご紹介させて頂きました。
私のつたないしゃべりで・・・理解して頂けたかは心配しだすとキリがないのでブログでもおさらいを。
①お水
→沸騰してから更に3,4分沸かし続けることで水の中のカルキを十二分にとばしておく。(水道水でも十分なのだそうです♪)
②適材適所
→茶葉は1人分大さじ軽く1杯くらい。お湯は5-60mlくらい。
→ここでポイントとなるのは人数分の茶葉とお湯を入れた時に、急須が一杯になってしまわずに3-4割の余裕がある急須をつかう。(これは茶葉が急須の中で十分に”泳げる”状態にするためなんだとか。)
③適温 <最重要ポイント=テストに出ます>
→煎茶の適温は80度と言われています。(直接熱湯を注がず、一度茶碗などにお湯を移してから急須へ。湯冷ましを使わずとも茶碗に注げば同時に茶碗を温めることもできて一石二鳥♪♪)
④仕上げ
→旨みが凝縮された、最後の最後の一滴まで、均等に茶碗に注ぎわけてあげて、出来上がり♪
煎茶って、繊細なのねぇ。
最大のポイントにして、最大の難点とも言えるのがナンといっても「適温」の部分でしょうか。
でも。でも。
この難点こそが、実は「深蒸し茶」にとっては魅力にも繋がるポイントだったりして。
「深蒸し茶」ってば、ニクイことにこの湯温に対する許容範囲が広いんですって。で、温度によってその味わいに変化を見せて、私達を楽しませてくれるのです。
深く蒸してある分、抽出時間も短くてすむし、温度で遊んで、一つの茶葉にして色々な楽しみ方ができるという。ちょっぴり欲張りで、そして忙しい現代人にはぴったりの茶葉という訳なのですね。
そんな、魅力溢れる深蒸し茶を専門に扱う専門店もご紹介しました。
蒲南茶荘という蒲田にあるお店です。
日本茶の専門店にもオリジナルの深蒸し茶を卸しているという、専門店の中の専門店です。
ここでは、茶葉の管理の為の冷蔵庫も店内にあってビックリしました。
品質管理は質の良い茶葉を置いている証拠でもありますね。
しかも、茶葉の種類はもとより、急須、茶碗、湯冷ましに茶香炉にいたるまで、茶器も本当にたくさん取り揃えられていてまるで博物館のようで、見ているだけでとても楽しい場所でしたよ!
今回、私がうかがった時に丁寧にお話しをして下さったのは鈴木和貴さんという蒲南茶荘の若き四代目さんだったのですが、この方もまた魅力あふれる方で。
なんだかお話していると、ゆっくりとお茶をいただいた時に感じるようにホッと安らぐような癒しを感じました。お茶をたくさん飲むとこんな方になれるのか!って(笑)
そして、なんといっても、その和貴さんがいれてくださったお茶が本当においしくて。
そこで、深蒸し茶を実際にいろいろな温度で出してくださって、その味の違いを味あわせてくださいました。
個人的には、低めの温度で出した甘みのあるとろっとした感じの味が好きでした。
っていうか、本当にこんなに味が違うんですね!ってびっくり。
そして、あまりのおいしさに、お茶そのものに対する考え方が、実際ガラリとかわってしまった私なのでした。
この蒲南茶荘、オーダーはメール、電話、FAXなどでもできますが、できることならばぜひ実際にお店に足を運んで直接お店の方とお話をして(お茶をいれていただいたりしながら♪)好みの茶葉を見つけてみてください!
家に帰ってから、実際にいろいろな温度でお茶を楽しんでみた私がいたことは言うまでもありません。
ここでもまた、ゆっくりと自分の好きな味を探して楽しみながらお茶を入れるという時間そのものが私にくれる「ゆとり」というものを感じることができました。
お茶って、すてきですね。
私なんかがお茶の魅力を語り尽くすにはまだまだ時間とスペースが足りなくてとても残念なのですが、鈴木和貴さんが更新しているというブログ「お茶屋の和」には、とても丁寧にお茶の魅力が綴られていますので、ぜひぜひ一度のぞいてみてください。
和貴さんの人柄が、そのままあらわれた優しい文章と、そしてすっごく素敵な写真に心を奪われてしまうことでしょう。
本日もユトリヒトを聞いてくださった方々、どうもありがとうございました!!
またライブなどでもお会いできることを楽しみにしております。
<シアトルリセス ライブ情報(島グニーズとして出演)>
10月25日(土)@アップルストア渋谷
演奏=20:00/チャージ=フリーライブ
11月2日(日)@四谷天窓(高田馬場)
演奏=20:00/チャージ=1500円
※予約方法など詳しくはHPまでお願いします。
シアトルリセスHPはこちら。
島グニーズHPはこちら。
by yutorihito
| 2008-10-24 02:56
| 『ユトリヒト』